6/2~カウントダウン~

6月になった。内定が、ない。今日はそういう話だ。

 

自分で言うのもなんだが、就活を考え始めた時期は遅くなかった。3年の6月にはインターンを探し始め、いくつかの企業にESを出し、出来すぎな企業のインターンも行けることになった。とても刺激的で楽しくて、そこにいた仲間も魅力的な人がたくさんで、ああこんなとこに入れたらなぁ。こんな業界に行けたらなぁ。って感動したものだ。

 

控えめに言って、3年の夏は最高の夏だったと思う。就活もサークルも遊びもバイトも全部上手くこなせてた自分に酔っていた。思えばここが分岐点だったかもしれない。

 

秋はまぁまぁと思い適度に手を抜きつつ、先輩の勤め先を冷やかしたりして年が明けた。いざベンチャー。落ちる。まぁ最初だししょうがないよな。

 

3月。脚本の忙しさにかまけ、企業数を適当に絞ってESを出しまくる。まぁまぁ通って図に乗る。

 

4月。面接に落ち続ける。4連敗くらいした。

やっと気がついた。自分は絶望的に面接が下手くそだと。聞かれた質問に要領よく答えられない。斜め上の質問に焦る。落ちて当然だ。

 

5月。先輩と面接の対策して、「木村なら行けるよ」

って言われて、ほっとした。思えばこの時まで人と全然就活しなかった。努力をひけらかされるのも、自分の動向を見られるのも嫌だったから。

俺は、こそこそ就活を続けた。そして人知れず面接に落ち続けた。夏に運命の出会いを果たした企業は、1次で落とされた。「企業理念についてのあなたなりの解釈」という聞かれておかしくない質問に、上手に答えられなかった。悔しくもなかった。

 

自分は、いまだに「就活を頑張る」ことを下に見ている。なに、就活頑張るって、偽りの自分作って、マニュアル通りガチガチに準備して内定とって楽しい?って心のどこかで思っている。

 

企業は、そんな斜に構えた、自分の企業もろくすっぽ調べてこないノーガードなやつを採るわけが無い。

 

苦しい。

 

社会に適合したい。

 

俺はただ、普通にやりたい仕事に就きたいだけなのに、なんで生まれ持ったこの性格にnoを突きつけられなければならないんだろう。「不合格通知は人間性の否定では無い」というが、キョロちゃんみたいに10枚も貯まれば十分に人の心は折れる。

 

残り企業は6つ。ろうそくの火が消えた時、果たして僕は正気を保てるのかな。

 

今日の1曲

the peggies/アネモネ