1/6~バイターの呼吸~

飲食のアルバイトは戦場である。

 

それはそう、店員は数人しかいないのに客は数十人いるんだから戦場になって然るべきなのだ。しかも大半の客は「1杯ゆっくり引っ掛ける」みたいなことはせず、延々とおかわりを繰り返す、しかも1回カウンター行くと全員稚魚のように群がって注文し出す(バラけて注文しろよ聖徳太子じゃねえんだからよ)酒飲みだらけ、もう丁寧な接客なんてしてたら追いつかないのだ。

 

だから、アルバイターは然るべき呼吸の元、仕事をせねばならない。まず、優先順位をぶらさない。やると決めたことをまずやる。いくらドリンクがたまろうと、料理を出すと決めたら冷める前に出す。ドリンクを一気に作ると決めたら、呼び止められても「はーいただいま伺いますーーーー(棒読み)(ただいま伺うとは言っていない)」と声を飛ばして一挙加勢でつくるしかない。ちまちま作ってもしょうがないので雑技団みたいなプレーも必要。右手でハイボールを作りチューハイを入れているあいだ、左手で緑茶ハイをジョッキにぶち込み、ハイボールと酎ハイにレモンを入れる。作業ゲーだ。これはなれると意外と快感だったりする。手前味噌だけど、一人あたり人数(客数/従業員数)にしては相当提供スピード早いと思う。ほんと提供スピードだけどけどな。かなり早い、すごく安い、まぁまぁ旨い、うんこホスピタリティがうちの店のウリだから。

 

正直1300円クオリティを遥かに超えていると思うけど、社会でたらこんなん全く役立たねぇんだなと思うとたまに虚しくなる。1人で30人の客捌けるから、会社でそういう仕事させてくんねぇかな。時給3000円だったらおれこのまま飲食でもいいよ。あーーー早く効率よく金稼げる社会人になりてえなぁ。ESの添削ボロクソにされて帰ってきた、ガン萎えのよる3時ですが、風呂入ってちょっとしたら寝ます。まぁなんとかなるでしょ。(なんとかなるとは言っていない)

 

今日の一曲

Sweet William × 青葉市子/あまねき